興和流通商事は、断熱等級5に耐震等級3+制震システム、全棟気密測定(C値平均0.2㎠/㎡台)の高性能な分譲(建売)住宅を展開する。気密測定専門コンサルタント会社のミエル化LABの支援も受けながら、「自社商圏内では他にない」という現場の施工品質にフォーカスしたオリジナリティーのある分譲住宅により、厳しい市況のなかでも着実に実績を伸ばす。【編集部 関卓実】
同社は不動産会社として創業後、2代目で現社長の小嶺朋典さんが社長に就任した15年ほど前から不動産業と両軸で、分譲住宅をメインとする建築事業を手がける。小嶺さんは、自社の商圏も含めて全国的に事業展開する分譲系大手ビルダーら競合の存在も踏まえながら、「買う側も売る側も分譲住宅の価値(判断)基準は“立地と価格”のみ」と現状を指摘、「当社は地域に根差した企業として、そうした世界とは一線を画し、デザインにも性能にもこだわり、世代を超えて住み継がれるような分譲住宅を提供したい」と力を込める。
そうした考えのもとに生まれたのが、同社が「KOWA HOMES(コーワホームズ)」ブランドとして展開するデザインや性能にこだわった分譲住宅「レディメイド住宅」だ。全棟でテクノストラクチャー工法を採用し、耐震等級3(許容応力度計算)に加えて、このほど同工法の制振ダンパーを含む制震システムも標準化。温熱性能については、断熱等級5を標準としながら、同時に高い気密性能を確保することにより、設計・計算通りの快適性や省エネ性を実現する。
実務担当10人がBIS取得
温熱環境や省エネ性に優れる住宅の供給を目指す同社では、設計、工務のほか営業やコーディネーターなど実務担当者10人が、北海道建築技術協会が性能の高い住宅の設計・施工に関して高度な専門的知識を備え、適切な設計や精度の高い施工方法などを指導できる技術者を認定する「BIS」資格を取得。さらに・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号5面(2024年8月10日発行)に掲載しています。
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