三兄弟で役割を分担しながら経営していた快建築舎だが、2020年に経営方針の違いから、次男の石橋慶一さんが同社を引き継ぎ、新たに社長に就任した(タブロイド判2017年3月10日号に関連記事)。新しい経営方針の下、自社の家づくりを洗練させていくために、パッシブハウスジャパンにも加盟。地域に住む顧客に最適な家を提供するために、自社のベストを尽くして進み続ける。【編集部 佐野元基】
同社は1973年設立。2019年までは、石橋さんは兄、弟と役割を分担しながら経営していた。しかし、石橋さんには「元々は設計事務所だったので、私は家づくりにもっとこだわっていきたい気持ちがあった」。さらに「世の中全体の、性能をもっと見直していこうという流れの中で、家づくりに対する思いがすれ違った」ため、お互い納得したうえで違う道を歩むことにした。
当時、事務所は福岡県田川市にあったが、再出発に向けて飯塚市に拠点を移した。社長になった石橋さんは「まずはパッシブハウスにチャレンジ」することを目標に。独パッシブハウス研究所のエネルギー収支計算ツール・PPHPでの計算方法はもちろん、他工務店の物件を見学しながら、施工方法も習得していくことにした。
標準はあくまで“標準”
条件に応じてカスタマイズを
石橋さんは、2年前にパッシブハウスジャパン(PHJ)に参加。PHJの工務店仲間から積極的に知識・技術を学んだ。特にPASSIVE STYLE(鹿児島県鹿児島市)が定期的に催している勉強会(通称・馬場塾)には「過去3回は参加している」ほど、熱意をもって通った。
今年中にはパッシブハウス認定を目指した物件を4棟着工する予定で、無事認定を取得できれば、福岡県筑豊地区では初めての認定物件となる。来年度も・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号4面(2024年8月10日発行)に掲載しています。
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