ヌックは、以前から構想していたビレッジ戦略を、事業再構築補助金を利用して実行に移し、カフェ併設の雑貨・家具店「NOOK STYLE VILLAGE(ヌックスタイルヴィレッジ)」を2022年6月にオープンした。子育て世代を取り込むのが当初の狙いだったが、開店後はより上の年代層から支持も得られ、紹介による受注を獲得するためのハブとしても機能するようになったという。
店舗は事務所の向かい側にあり、雑貨店「NOOK STYLE+」では北欧デザインの食器やインテリアグッズ、家具などを主に扱っている。カフェ「fika*」ではコーヒーやケーキのほか、ランチメニューも充実。社員2人と、アルバイトで運営している。
ヴィレッジの最大の狙いは集客。専務の豊口修司さんは「カフェで集客し工務店(ヌック・ケンチクコウボウ)で受注する。雑貨店で家具などを提案して、引き渡しの際に“ついでに”買っていただく」という循環を思い描いていたという。メイン商品を北欧デザインにしたのも、一次取得層である子育て世代の好みを意識しての選択だった。
想定外の層がファン化し本来の顧客層を誘導
しかしいざオープンしてみると・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号3面(2024年8月10日発行)に掲載しています。
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