リヴアース代表の大橋利紀さんが講師を務める「シン・エコハウス塾」が9月、開講する。開講に先立ち、7月23日に受講検討者を対象とするオンライン事前説明会を開き、全国から約30社が参加した。
同塾はもともと、大橋さんが提唱する、性能・機能・情緒の3つの価値を新築並みに高めた「本質改善型リフォーム」の事業構築を目指す「シン・リノベ塾」として、2022年から2年、2期に渡って開催してきた。第3期となる今期は、2025年4月に始まる新築住宅の省エネ基準適合義務化を見据え、改めて新築とリノベーションの垣根をなくし、一気通貫して手がける工務店の事業再構築をサポートする塾として刷新する。名称も「シン・エコハウス塾」と改める。
カリキュラムでは、大橋さんがこれまで自社で実践してきたことに基づいて講義で自社の戦略を考えるほか、今後経営の核となる設計力を磨くための同社の事例や名建築視察、写真表現演習、即日設計などを盛り込む。オプションとして桂離宮や俵屋旅館などをめぐる京都視察ツアーなども企画している。
事前説明会で大橋さんは「来年4月の法改正で大手量産メーカーが断熱等級7を標準化すれば、性能では差別化できない時代に入る。工務店は他社が真似できない、トレードオフを伴う強みを複数組み合わせることで、独自の競争戦略を構築する必要がある」と説いた。参加者に対して「方向性の強化や転換には、経営者自身の内面から沸き出す衝動が重要。本塾で得られる実感や体感を通して、それらを見つめ直す機会にしてほしい」と期待を込めた。
同塾は、9月13日から来年3月12日まで、10日間全6回を予定。受講申込はこちらから受付中。事前説明会のアーカイブ動画も公開中だ(視聴は要申込)。
この記事は新建ハウジング8月10日号3面(2024年8月10日発行)に掲載しています。
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