日銀の追加利上げを受け、三井住友、みずほ、三井住友信託の3銀行は8月2日、企業に対する短期貸し出しの最優遇金利である短期プライムレート(短プラ)を9月に引き上げると発表した。既に三菱UFJとりそな両銀行も9月からの引き上げを決めており、大手5行が足並みをそろえる。短プラは変動型の住宅ローン金利の基準となっており、「超低金利」が続いてきた変動型金利の上昇が本格化する見通し。
大手5行とも短プラを0.15%引き上げ、りそなは1.875%に、他4行は1/625%とする。適用は三井住友信託が9月1日付、他4行は同2日付。他の銀行も追随しそうだ。
変動型金利は住宅ローン契約者の約7割が利用している。9月に短プラを引き上げた場合、既存のローン契約では10月に適用金利が見直され、来年1月から利払い負担が増加するケースが多い。
変動型金利を改定する動きはネット銀行が先行。イオン、楽天、ソニーの3銀行などが既に引き上げを発表。住信SBIネット銀行は7月1日、5月に続いて短プラを10月から1.925%(従来1.775%)に引き上げると発表した。
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