“愛着”の旗のもと、集う仲間が着実に増えている―。住まいの長期保証の導入支援を行う一般社団法人MEAS(東京都中央区)代表理事の田中俊行氏はいま、確かな手応えを感じている。住まうほどに住まいへの愛着を深めていく文化と価値観を、全国の工務店・住宅会社の仲間たちと共に広げていく。MEASは止まることなく歩み続ける。自分たちの理想に共感する仲間を「もっともっと増やしたい」。そのために、2人の新メンバーがジョインした。
MEASの新メンバー
この春、新たにジョインしたのは経営企画部に所属する関口真弘さんと保立梓紗さんだ。20年間にわたってゼネコンの協力会社で設計に携わっていた関口さんは「住宅は工務店さんと住まい手の距離が近いところが魅力的。自分も工務店さんのサポートを通じて、その先にある家族の幸せな暮らしに関われているような気がして大きなやりがいを感じる」と話す。大学卒業後、関西でウェディングプランナーとして働いていた保立さんは、生まれ育った家と大切な家族のそばで暮らしたいとMEASへの転職を機に関東へと戻った。保立さんは「田中さんをはじめMEASメンバーの熱い想いと高い理想に触れ、とても素敵だなと感じました。『住むほどに、もっと好きになれる。』というコンセプトを、私も一緒に紡いでいきたいと思ったんです」と面接の時のことを振り返る。
工務店のことを知る
関口さん 入社早々、香川の工務店・ヤエワークスさんとそのお施主さんを取材する機会に恵まれました。そこで工務店さんとお施主さんの素敵な関係性に心が温かくなると同時に、そこから愛着が生まれるんだと納得できました。ヤエワークスさんが、地元の町を案内してくれたとき、『素敵な住宅が増えれば増えるほど街並みや風景もより良くなっていく。自分たちは家だけじゃなく、街並みをつくっているつもりで仕事をしている』と語っていたことが胸に残っています。
保立さん 工務店さんのウェブサイトをたくさん見ながら、勉強を重ねています。そこには、しっかりとお客様にベクトルを向けて、家づくりや暮らしに対する想いが綴られていて、素敵だなって感じます。家を建てて終わりではなく、その後のお客様の人生や暮らし、幸せを考えていることが伝わってきます。
工務店をサポートする
関口さん 長期保証の発信の仕方などについて、工務店さんからヒアリングをしながらサポートしています。長期保証を備えていることは、家を建てた後も一生涯にわたってお客様の暮らしにコミットし続けていくという自分たちのスタンスの“宣言”であり、それが信頼関係につながります。また、家づくりの強みや得意としていることを下支えすることにもつながります。そんな想いを込めたエンドユーザーへの「伝え方」を工務店さんと一緒に練り上げていきたいです。
より多くの工務店とつながる
保立さん いま、より多くの工務店さんにMEASのことを認知してもらえる方策を考えています。その1つとして、暮らしづくりをコンセプトにした絵本を制作しました。そこには可愛らしい絵と共に、愛着のある住まいで暮らす幸せな家族の物語があります。絵本を通して、MEASや、愛着・暮らしづくりを大切にしたいMEASの想いを知っていただけたらうれしいです。そして、それを共感してくれる工務店さんからお客様へと手渡してほしいと思います。きっとお客様は、より一層、住まいへの愛着を深め、同時に共感してくれる工務店さんとの絆も深めてくれるはずです。近く、全国約7000社の工務店さんに向け、私たちの想いと一緒にお届けします。
WE LOVE THIS HOUSE
工務店の家づくりの魅力が満載
MEASは、住まいへの愛着をテーマに、新建ハウジングとのコラボによるシリーズ企画「WE LOVE THIS HOUSE」を、紙面とコーポレートサイトの両方で展開中だ。住まい手とつくり手(工務店)の双方に話を聞きながら、住まいへの愛着を深めながら長く大切に住んでいく家族の姿を広く発信。そこには、家族の穏やかで幸せな日々の暮らしが生き生きと切り取られていて、地域の工務店による家づくりの魅力があふれている。
愛着を文化・価値観として根付かせる
田中さん 家を長持ちさせる、そして世代を超えて大切に住み継いでいくということ、つまり言い換えれば「住むほどに愛着を深めていく」ことを文化や価値観として根付かせたいと願っています。その文化・価値観をビジュアル(写真)とテキストによって発信しているのがWE LOVE THIS HOUSEです。ぜひ、多くの一般の人たちや工務店関係者、時には施主と工務店が一緒に、サイトや紙面を見てほしいと考えています。
長期保証の本質的な意義をインストール
田中さん 資材価格の高騰や歯止めがかからない新設住宅着工戸数の落ち込みなど、市場環境が厳しさを増すなかで、工務店さんにとって長期保証が、顧客に対する営業や囲い込みのツールになっているケースが見受けられます。こうした状況を非常に憂慮しています。長期保証はそんなツールではありません。自分たちがやった仕事(家づくり)に対して、しっかりと責任を持ってお客様とずっとお付き合いしていくという覚悟を示すものです。工務店さんには長期保証を通して、想いや覚悟をお客様に伝えてほしい。私たちMEASは、WE LOVE THIS HOUSEのシーンに垣間見える、長期保証のもたらす本質的な意義が、工務店さんの社内の隅々にまでインストールされるようにお手伝いしていきます。
「リフォームを楽しんでほしい」 「リフォームした設備にも愛着を」 |
代表理事 田中 俊行 |
MEASは、8月6・7日、リフォーム産業フェア2024(東京ビッグサイト)の会場で開催される「東京リノベサミット」(主催:新建ハウジング・新建新聞社)の一角にブース出展し、“愛着を深めるリフォーム”を提案する。「トイレ」をテーマとしながら、「リフォーム業界、これでいいんですか?」というアンチテーゼを投げかけつつ、一方では、「こんなちょっとした工夫で愛着あふれるリフォームになるんです」という具体的な事例を示すというユニークな展示だ。田中さんとMEASメンバーは「多くの工務店さんやリフォーム事業者さんの“気づき”につながるはずです。私たちも楽しみにしていますので、ぜひ、MEASのブースにお立ち寄りください」と呼びかける。 MEASは「トイレやキッチン、浴室など1つ1つへの好きと愛着の集まりが、住まい全体への愛着を醸成していく」と考える。ブースは、その考え方を伝えていくような内容になっているという。住まいの長期保証と同じように、設備も「愛着があるから」保証が求められる住宅業界にしたい。 |
一般社団法人MEAS https://www.meas.or.jp/ |
(sponsored by MEAS)
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