エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区)は、環境設計分野の事業として同社が運営する省エネルギー計算などのサービスサイト「建築環境設計」を7月にリニューアルした。
2025年4月の「省エネ基準適合義務化」に向けて拡充したサービス内容を、「集合住宅、マンションリノベ、戸建て住宅、施設建築物」の対象建築物別に掲載。建築業・不動産業などの利用者が一目で理解できるよう、デザインや構成の見直しを行った。従来の住宅向け省エネ計算に加え、2023年度から開始した「マンション・リノベーション」の省エネ計算、「施設建築物(非住宅)」のZEB化に向けた省エネ計算や補助金サポートなど、具体的なサポート内容を紹介している。各種サービスの見積もりはウェブ上から申し込み可能とし、工法や新築・既存を問わない迅速なサービス提供を実現した。
また、同社の建築環境設計が目指すビジョン「省エネと健康・快適を両立する建築物の普及」を、イラストなどでわかりやすく表現した。
同社は、今回のウェブサイトのリニューアルによって、サービスの提供をさらに拡大し、「省エネと健康・快適を両立する建築物の普及」を推進していくとしている。
建築環境設計は、2010年の省エネ計算サービス開始以降、カーボンニュートラルの実現に向け省エネ計算や長期優良住宅適合証の取得をサポート。2023年度の省エネ計算サービス件数は2887件で、累計2万5128件となる。
近年は、建築主が各種補助金などを享受できるよう、コストを抑制した断熱・設備仕様のコンサルティングを建築・不動産業者に実施。住宅分野ではZEHや東京ゼロエミ住宅のコンサルティング、集合住宅分野ではリノベ時のZEH提案も行っている。非住宅分野ではZEBプランナーとして、大規模木造建築物のZEB化と補助金支援申請などに取り組んでいる。
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