吉野石膏(東京都千代田区)は8月1日、原材料の50%にリサイクルせっこうを使用したせっこうボード「タイガーR50」を発売した。リサイクルせっこうを改質せずに使用しながら、従来品と同等の強度を維持。JIS規格(JIS A 6901)の認証も取得しているため通常のせっこうボードと同等に使うことが可能に。価格は三六判で9.5㎜厚1355円、12.5厚で1685円。
通常、リサイクルせっこうは表面に貼られている紙を取り除き、強度を出すために焼成して改質するが、同社は粉砕時に不純物を取り除き、かつボードコア内の独立気泡を均一にする独自技術で改質を不要に。改質にかかるエネルギーも削減できる。再度リサイクルすることも可能だ。
今後は防水タイプや化粧ボード、耐力面材などにもリサイクルせっこうの使用を拡大していく。また、リサイクルせっこう使用率100%の製品も開発のめどが立っており、年内の発売を予定している。
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