建築研究開発コンソーシアム(東京都中央区)は2月25日、昨年11月〜今年1月まで提案を募集していた「2012年度(第10回)建築・住宅技術アイデアコンペ」の審査結果を発表した。
最優秀賞には、日本設計(東京都新宿区、代表提案者:須賀貴康氏)の「汎用バイメタルを利用した呼吸するパッシブ型ダブルスキン」が選ばれた。
熱膨張率が異なる2枚の金属を張り合わせ、温度によって変化するバイメタルを使うことで、通常は電動となるビル外装のダブルスキンを、エネルギーを使わずに夏は開き・冬は閉じるよう制御する技術提案。すでに、バイメタルを使った換気製品が販売されていることから、実現可能性も高いとする。またダブルスキンのコンパクト化により、住宅での応用もめざす。課題には、温度と通気の関係を整理する必要性を挙げた。
コンソーシアム設立10周年の記念事業の一環として、10周年記念賞を設定。大成建設(東京都新宿区、代表提案者:藤井俊二氏)の「建築・住宅について専門家と一般市民の共通理解のためのコミュニケーション体系の構築」が選ばれている。
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