ボウクス(神奈川県川崎市)はこのほど、東京都大田区田園調布に、アメリカの伝統的な建築スタイルであるタウンハウス式の欧米型住宅地「Cedar Creek Community (略称3C)」を竣工した。全2棟8戸の構成。延床面積は112.70~180.31㎡。
3Cは、欧米の住宅地開発理論である「Traditional Neighborhood Developmentを徹底的に踏襲した住宅地開発プロジェクト。同理論は、良い都市環境を作り出すとともに、住宅地を資産として価値あるものにすることを目的としたもの。
3Cは、アメリカ・メリーランド州の住宅地ケントランズをモデルタウンとして開発。住戸の内外装から住宅地全体の景観(ランドスケープ)に至るまで、伝統的なクラシックデザインを採用している。タイルをふんだんに用いた上質な水回り空間、レンガとサイディングからなる象徴的な外装デザイン、立地の歴史に基づき滝や井戸や池を配置した外構など、あらゆる要素が調和するよう、住宅地デザインが計画されている。
好立地(=高地価)のエリアに住宅を密集させるタウンハウス式を採用することで、戸建て住宅では実現できない広々としたランドスケープを共有できるため、高価格帯で知られる田園調布での開発となった3Cは、この手法を取り入れたという。タウンハウスは「長屋」とは異なり、隣接する戸建て住宅が1棟に連なる形式。住宅様式はシンプルで左右対称形デザインとなっている。
タウンハウスは、外装部分が少ないため、外壁やサッシなど外装意匠材の使用料が減少し、
建築コストを低減できるほか、外気に触れる部分(外壁)が少ないことで、熱効率に直結するサッシの数が減少し、冷暖房効率が通常の戸建てに比べて向上するという。
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