今回からは具体例として当社がBIMソフト/BIMを実際に利用して行っている事業をご紹介します。
こちら、当社事業の一つである「MAKE Viz」のページになります。「MAKE Viz」はBIMソフトと高精細な画像をレンダリングできるソフトとの組み合わせで、ビジュアライゼーションをサポートするサービスです。「VALUE」「STANDARD」「PREMIUM」の3つのバリエーションで展開し、静止画や、360度パノラマ画像、日照シミュレーション動
画、プレゼン動画などを提供させていただております。
3つのバリエーションの違いは、提供する静止画の枚数や作成する部屋数、動画の有り無し等になります(詳しくはぜひホームページのほうで確認していただければ幸いです)。
ソフトウェアの進化で、ここまで精細な画像を瞬時に作成することが可能となりました。BIMソフトはもちろん3Dでデータを作成しているので、モデルを確認しながら迅速にパースが作成できます。2次元のCADでは不可能な芸当です。
よくある質問として、「どのような情報を渡せばパースや動画をつくってもらえるのですか?」が挙げられますが、基本的には2次元の平面図・立面図・断面図・仕上げ表・参考イメージ写真があれば大丈夫です。CAD化されてなくても寸法がわかれば問題ありません。随時打ち合わせしていきますので、「どのようなものが作りたいか」の主軸さえ決まっていれば図2のような画像が作成できます。また、納期はおおよそ5~10日くらいです(各プランで異なります)。
我々のような工務店・設計事務所サポートサービスを行う会社の場合、仕事で褒められることはまずないのですが(笑)、「MAKE Viz」に関しては「契約とれました!」「コンペに勝ちました!」「竣工前に分譲住宅売れました!」とお礼を言われることも多く、社員のやる気にもつながっています。
工務店・設計事務所などクライアント側の利用方法としては、(1)お客様にプレゼンテーションを行い契約を取るために使う(2)コンペに勝つために使う(3)分譲住宅の竣工前にHPにリアルな画像、360VRを掲載し販促活動に使う。などが挙げられますが、いずれのケースでも、成果をしっかり上げています。
具体的に効果があがっている活用法としては、静止画パースだけにとどまらず、360度画像を利用してエンドユーザーにスマートフォン等でインタラクティブに画像を体験していただくコンテンツ提供や、図3のように実際の日照シミュレーションを動画で住宅の性能を説明したり、2分程度のバーチャルツアー動画など動きのあるものでデザインの意図や住宅の雰囲気を伝えるなどがあります。
ハウスメーカーのサポートをしていても、各社の提案が住宅の間取りや費用という旧世代から、2ランクほどあがった高精細パースや動画・インタラクティブコンテンツを含む総合提案に移行しているのは間違い有りません。今後もこの傾向は続くと思われます。(次回へつづく)
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