NOT A HOTEL(東京都渋谷区)は、「NOT A HOTEL SETOUCHI」(広島県三原市)の販売を7月23日に日本・海外同時に開始した。瀬戸内海の芸予諸島のひとつ、佐木島に3つのヴィラ「360」「270」「180」を建設する。2026年4月に開業予定。
建築デザインは、世界的建築家ビャルケ・インゲルス率いる「BIG(Bjarke Ingels Group)」が手掛ける。敷地面積約1万坪・3万1739.07㎡。日本の風土と伝統建築、「角度」にインスパイアされたヴィラで、障子や畳を現代的に解釈し、ガラスのファサードや自然石の床のパターンに取り入れている。曲線の土壁「ラムドアース」には、現地の土を使用した打ち固め技術を採用。現代の用途に再解釈しつつも、日本の平屋のデザインや地元素材を取り入れた、伝統的な日本建築の要素を保っている。
ヴィラは、それぞれの位置と景色に適したデザインが特徴。最も高い丘に位置するリング状の「360」は、陸と海の風景を360度見渡すことができる。中央の中庭はプライベート空間としてBBQや焚き火を楽しむことが可能。リビングダイニングの外に配置されたプールからは、夕日を望むことができる。総面積(テラス・中庭等含む)は786.53㎡。
「270」は、半島北東部の丘から270度のパノラマで瀬戸内海を見渡すことができる。中心のプール周辺には、浴場やサウナ、ファイヤースペースなどを浮島のように配置し、せり出したポッドがアクセントになっている。総面積(テラス・中庭等含む)は745.97㎡。
半島の先端に位置する「180」は、岸壁を沿うように曲げることで、各部屋のオーシャンビューを実現。「和」をコンセプトに、中庭の日本庭園では、季節によって移りかわる木々を楽しむことができる。総面積(テラス・中庭等含む)は707.61㎡。
地上1階建て、4ベッドルームで、それぞれ浴場やサウナ、温水インフィニティプールを備えている。宿泊人数は「360」「270」が10人、「180」が8人。滞在者専用のビーチテラスも用意されている。
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