住宅業界専用の来場集客ツールサービス「KengakuCloud(ケンガククラウド)」を提供するビズ・クリエイション(岡山県岡山市)は、同サービスを利用する企業が実施した集客イベントを対象に、生活者が住宅や住宅会社を検討するときに参加するイベントについて調査し、このほどその結果を発表した。 一番多く来場予約されている集客イベントは完成見学会やモデルハウス、住宅展示場など「見学系イベント」だったが、コロナ禍を経てセミナー、ワークショップなど「その他」に分類した集客イベントの来場予約が増えていることがわかった。「その他」はこの4年間で2倍以上になっている。
調査期間は2020年6月から2024年4月。KengakuCloudで作成、来場予約された集客イベントの種別を調べた。イベントの種別としては、完成見学会、モデルハウス、展示会などを「見学系イベント」とし、相談会、セミナー、ワークショップを「その他」とした。
特に来場予約率が高いのが「ワークショップ」だった。端材を活用したDIYやフラワーアレジメントは低予算での開催が可能で、作品を持ち帰りインテリアとして楽しむことができる、または子どもと一緒に家族で楽しめるなどの理由から、ワークショップは顧客に選ばれやすいと同調査は分析している。
最も来場者数が増えているのは「相談会」で、20年から24年にかけて23.7倍増加している。「相談会」はモデルハウスや特別な会場も必要なく、オフィスでの実施が可能で、直前まで来場予約を受け付けやすいこと、企画から即実行できることも顧客、住宅会社・工務店ともにメリットが多く、来場予約が伸びている要因としている。2番目に来場者数が増えているのがワークショップで4年間で11.5倍、3番目がキャンペーン集客で4年間で8.1倍だった(下・グラフ)。これらの結果から同社では、来場客を増やすには、一つだけではなく多様な切り口で複数のイベントを企画することを提案している。
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