建て主の要望で設置したウッドデッキが、老朽化によって一部が破損。そこにつまづいてお子さんがケガをしたという。「こんな不良品のデッキをつくるからだ!」と建て主は激怒。工務店社長のUさんは謝罪し、無料で補修。「でも7年もすれば傷むのは当たり前だよなあ」ともやもや…。【住宅ライター:渡辺圭彦】
ことの始まりは7年前のこと。新築受注の段階では、Uさんは建て主とはいい関係を築いていたという。「ご主人はとても理論的な方で、奥さんも感じよく接してくれていたんですけどもねえ…」とUさん。
プランニングの途中で、ダイニングの掃き出し窓の外に、ウッドデッキを設けることに。「レッドシダーもいいけど、将来のことを考えると耐久性の高い樹脂製のデッキ材をお勧めしますって言ったんだけど…」。
結局、コストの関係で無垢のレッドシダーで造作することとなった。「まあ、そういうのが得意な大工がいたのと、たまたま材料が倉庫に残っていたので、割安につくれたんですよね。それでご夫婦にも喜んでもらえたんだけど」。
何かあってからでは遅すぎる
引き渡し後、しばらくしてから建て主夫妻にお子さんも生まれ、年賀状をやりとりする程度の付き合いとなっていった。そんなある日・・・
この記事は新建ハウジング7月20日号9面(2024年7月20日発行)に掲載しています。
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