能登半島を南北に走る自動車専用道路「のと里山海道・能越自動車道」のほぼ全区間で17日、対面通行が実現した。地震発生以来6カ月半ぶり。移動時間の短縮により、復興の弾みとなることが期待される。
通行が再開したのは、これまで北側への一方通行となっていた「のと里山空港IC」から「徳田大津IC」までの南向き車線約33キロ。ただ、被害が大きい能登大橋(石川県穴水町)付近の一部区間では片側交互通行が続き、復旧は9月末ごろになるという。
珠洲市からの帰宅途中、新たに開通した区間のサービスエリアに立ち寄った自営業の山本勇さん(77)=小松市=は「のと里山海道は生活道路。能登に支援に行く上でも、開通は非常に良かった」と喜んだ。
国土交通省によると、のと里山海道と能越道では元日の地震で大規模崩落28カ所を含む178カ所が損傷した。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。