タマホーム(東京都港区)が7月11日に発表した2024年5月期連結業績は、売上高は前年同期比3.3%減の2477億3300万円、営業利益は同5.1%減の125億8600万円、経常利益は同4.5%減の128億7700万円、純利益は同0.4%増の87億5200万円となった。注文住宅事業の引渡棟数が計画を下回ったことなどを理由に、6月18日時点で通期予想を下方修正している。
住宅事業の売上高は1851億2500万円(前期比8.2%減)、営業利益は77億8000万円(同12.9%減)。注文住宅では地域限定商品、期間限定商品を中心に受注は堅調に推移したが、引渡棟数が前期比14.7%減の7729棟となり減収減益に。リフォーム事業は、保証延長工事や住宅設備の経年劣化による交換が順調で、ほぼ計画通りとなった。
不動産事業の売上高は547億9200万円(同20.7%増)、営業利益は33億3900万円(同26.6%増)。戸建分譲事業で10区画以下の小規模分譲地を中心とした仕入れや販売に取り組み、引渡棟数が前期比22.5%増の1528棟と大きく伸びた。マンション事業は前期からほぼ横ばい。サブリース事業は、東京23区内に所在する新規受託物件の獲得や管理物件の稼働率向上に注力した。
住宅購入者向けに保険の販売などを行う金融事業は、住宅引渡棟数の減少が響き、売上高は10億2600万円(同10.2%減)、営業利益は20億700万円(同10.7%減)となった。
25年5月期の通期予想は、売上高は2350億円(同5.1%減)、営業利益は137億円(同8.8%増)、経常利益は138億円(同7.2%増)、純利益は92億円(同5.1%増)。商品・販売戦略の見直しにより、利益率を改善するほか、注文住宅で原価・販管費をコントロールすることにより利益を確保する。
■関連記事
5月受注速報、住友林業が8割弱の増加 7社がプラスに
24年1Q受注実績 戸建・低層賃貸ともプラスに転じる―住団連
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。