国土交通省は7月16日から、10月に実施する「省エネ適合性判定に関する講習」の参加者を募集している。「建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律」(建築物省エネ法)の施行に伴って、2025年度から適合性判定の実施件数が大幅に増加することを踏まえ、今年度から二級建築士や木造建築士を対象とした講習が加わった。講習(動画視聴)および修了考査はオンライン上で行う。
講習期間は10月16日~25日。修了考査実施日時は10月30日14時~15時10分。コースは①講習A(一級建築士の業務範囲)、②講習B(二級建築士の業務範囲)、③講習C(木造建築士の業務範囲)の3コース。受講料は各4万9500円(消費税込)。定員は無制限。申込締め切りは7月31日(水)14時。申込先は(一財)住宅・建築SDGs推進センター・講習会情報ページ。合否発表は12月末を予定している。
受講資格は、①「講習A」は、一級建築士、建築設備士、一級建築基準適合判定資格者検定の合格者で、2年以上の実務の経験を有する者。②「講習B」は二級建築士、二級建築基準適合判定資格者検定の合格者で、2年以上の実務の経験を有する者。もしくは「講習Aの受講資格者。③「講習C」は木造建築士、「講習A」または「講習B」の受講資格者。なお、申込時に資格を証明する書類が必要となる。
講習は任意の日時に受講可能で、期間内であれば1日24時間、何度でも視聴が可能。カリキュラムは、(1)建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律の概要(約60分)、(2)建築物エネルギー消費性能適合性判定の方法(約210分)、(3)例題演習(約60分)。修了考査はオンライン上で行われるため、会社や自宅からの受検も可能。不正を防止するため、WebカメラによるAI顔認証(なりすまし防止)などの不正防止機能を搭載したシステムを活用して実施する。
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