大手ゼネコンの清水建設が施工した仙台市内のマンションで、耐震上の欠陥が複数見つかったことが16日までに、同社への取材で分かった。6月に実施した調査で問題を把握し、「住民に安全に住んでもらうため調査箇所に限らず必要な措置をしたい」(担当者)としている。
問題があったのは、「構造スリット(細い隙間)」と呼ばれる柱と壁の間の部分。地震対策のために設置されるはずだったが、70カ所以上で緩衝材の役割を果たす発泡ポリエチレンが入っていないなどの施工不良があったという。
構造スリットを巡っては、準大手の前田建設工業が施工した市内のマンションでも同様の問題が確認されており、市は2社に対し建築基準法に基づく報告書の提出を要請。今後両社の報告書を確認し、建築物の安全性などについて、同法に適合しているかを判断する。
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