東京カンテイ(東京都品川区)は7月10日、6月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏・中部圏は反転上昇、近畿圏は反転下落した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比4.0%増の3928万円と反転上昇した。東京都は6190万円(7.9%増)と反転上昇。前年同月比もプラスに転じ、築年数が0.9年若返った。神奈川県は4183万円(1.9%増)と2カ月連続で上昇し、前年同月比も4.2%減から0.7%減と水準が高まっている。千葉県は2834万円(3.1%増)と反転上昇。埼玉県は2704万円(3.1%減)と2カ月連続下落し、首都圏で唯一前月比マイナスとなった。
都市別では、東京23区が1億1048万円(4.7%増)と反転上昇。港区や品川区がけん引し、1億円台が常態化している。都下は4210万円(4.0%増)と3カ月連続で上昇した。武蔵野市や調布市などで1億円超えの事例が複数みられた。横浜市(1.3%減)は2カ月連続、川崎市(2.7%減)は3カ月連続で下落。相模原市(3.0%増)は反転上昇し、3000万円台に乗せた。千葉市(9.4%増)は2カ月連続上昇、さいたま市(0.9%増)は反転上昇した。
近畿は反転下落、中部は反転上昇
近畿圏は、前月比1.2%減の2835万円と反転下落。大阪府は3069万円(5.9%減)と下落に転じた。平均土地面積は拡大したが、築年数は1.0年進んだ。兵庫県は2732万円(2.4%増)と反転上昇し、前年同月比もプラスに転じた。京都府は3750万円(1.5%減)と反転下落したが、前年同月比は高水準を維持している。都市別では、大阪市が4992万円(11.0%増)と前月からの反動で大きく上昇に転じた。堺市(12.0%減)は反転下落、神戸市(14.5%減)は2カ月連続の2ケタ下落となった。京都市(10.1%増)は3カ月連続上昇した。近畿主要都市の前年同月比は、京都市を除いてマイナスの水準となっている。
中部圏は、前月比1.2%増の2518万円と反転上昇。愛知県は2.9%増の3080万円と上昇に転じた。前年同月比も平均土地・建物面積が拡大し、価格がプラスに転じた。名古屋市は4024万円(0.7%増)と反転上昇。平均土地面積の拡大(12.4%増)が影響した。
宮城県は、前月比0.8%減の2544万円と3カ月連続で下落。前年同月比は、築年数の若返りがみられたが価格はマイナスに振れた。仙台市は3447万円(19.6%増)と大きく反転上昇。築年数が4.6年若返ったことが主な要因と考えられる。
福岡県は、前月比2.4%減の2469万円と反転下落。前年同月比は依然として高水準を維持している。福岡市は3897万円(16.4%減)と大きく反転下落した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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