ゼロホームのブランド名で住宅事業を展開するゼロコーポレーションは、非住宅木造の事業化に向けた取り組みを加速させている。同社は純木造による4階建て非住宅のモデル棟を大阪府枚方市に建築中で、2025年秋頃には京都市内で同6階建てモデルを竣工する。地域の木質化を推進しながらまちづくりを推進する「まちもくプロジェクト」としての取り組みだ。
同社では初めての非住宅木造のモデル棟となる。枚方市で建築中の同モデルは2×4工法による木造4階建て・延べ床面積は372.00㎡、高さ13.850m。隣接する土地には2階建てのモデルハウスを建築中だ。
同モデルと連動した非住宅木造のモデル棟は、1階が事例集や性能・仕様などを解説するギャラリー、2階は事務所、3〜4階はショールームとして運用する。
関西の京阪神エリア(京都・大阪・神戸)を中心に年間500棟を超える新築住宅を供給する同社には、年間を通じて事業者から非住宅木造の相談が舞い込んでくる。その多くが1000㎡以下の案件だ。
たとえば、「店舗や賃貸併用住宅、3階建ての施設が挙げられる」(同社)。住宅事業が柱のため非住宅は受け身として相談があれば対応する程度だった。
ただ、同社建築デザイン設計課の谷口健治さんによると、いまも引き合いが多いといい、「非住宅木造の体感施設として実際に見て触れてもらい提案できる場があれば事業として大きな成長の可能性があると考えた」と認識を述べる。
近年は・・・
この記事は新建ハウジング7月10日号3面(2024年7月10日発行)に掲載しています。
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