国土交通省は6月28日、2024年版「国土交通白書」を公表した。今回のテーマは「持続可能な暮らしと社会の実現に向けた国土交通省の挑戦」。第I部では、「持続可能な暮らしと社会の実現に向けた国土交通省の挑戦」と題し、深刻な少子高齢化と人口減少に直面している現状を踏まえ、その影響を抑えるための防災、まちづくり、インフラなどの施策や今後の展望を示している。特集では能登半島地震への対応、第II部では国土交通行政の動向を取り上げた。
少子高齢化・人口減少時代に向けた対応策では、▽省人化・省力化技術を活用した取り組み▽子どもを中心とした生活空間を形成する施策「こどもまんなかまちづくり」▽地域の活力維持に向けた取組み―などを紹介。
このうち「こどもまんなかまちづくり」では、子どもの遊び場など子ども・子育て支援環境の充実、子どもが安全に自然環境に触れられる河川空間の整備、「道の駅」における子育て応援施設の整備などを行っている。また、男女問わず誰もが働きやすい建設業界とすることを目的に、「女性活躍に向けた建設業行動計画」を策定。女性の入職促進や就労継続に向けたさまざまな取組みを実施している。
人口減少や人手不足により、地域公共交通やインフラなどの存続が危ぶまれていることを踏まえ、地域の持続性につなげる取組みを実施。都市部以外への人の流れを創出・拡大するための環境整備を行っている。さらに近年、インフラの適切な維持管理を進める上で、体制面・予算面に課題を抱える地方公共団体が増加していることから、新技術の活用をはじめ、総合的・多角的な視点から地域のインフラを戦略的にマネジメントする「地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)」を推進している。
省人化・省力化を推進
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