国土交通省は6月28日、住宅の部分断熱改修の進め方やその効果についてまとめた事例集とパンフレットを公開した。同省の「建築物省エネ法のページ」や、「建築省エネ法・資料ライブラリー」に掲載し、事業者や消費者に利用を呼び掛けている。
事業者向けの事例集「部分断熱改修の進め方と効果」(PDF)では、2020~22年度の「部分断熱等改修実証事業」で実施した住宅の部分断熱改修(全12棟)の住環境データを掲載。1章では、はじめに住宅の断熱改修を行うことで得られるメリットを紹介した。しかし、住宅全体の改修を行うとなると大掛かりな工事となり、高額な費用もかかることから、リビング・ダイニング、寝室、浴室など日常生活で使用頻度の高い生活空間のみの部分改修を勧めている。
2章では部分断熱改修の手順について解説。▽改修範囲の決定▽現状調査(部位ごとの断熱材、劣化事象の有無など)の要領▽断熱性能水準の決定▽防露措置の決定―について説明している。3章の事例集では、木造戸建住宅、鉄骨造戸建住宅などの構造別や、「窓」「天井」「壁」「床」の組み合わせ別の具体例を紹介。4~6章では各事例での導入効果や参考資料などを掲載している。
一般向けにもパンフレット作成
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