石山工務店(北海道旭川市)は複数のFCに加盟し、9ブランドもの選択肢をそろえることで、地域の住宅ニーズにもれなく対応。旭川エリアで注文住宅棟数15年連続1位を達成した。アフターサービスも顧客に評価され、紹介受注は全体の8割にものぼる。
大手ハウスメーカーにはない特長を持つFCに複数加盟し、成約率を向上。さらにアフターサービスも充実。近年では高齢者向け事業、解体・産廃事業も始め、多角的に地域の生活に携わることで、地域における「石山工務店」への評価と信頼度を向上させている |
多種多様な9ブランドの住宅商品で大手に対抗
同社は2023年、注文住宅の確認申請数74棟を記録。旭川エリアでは15年連続で1位となった。
同社が長期間にわたって安定受注を果たしている理由について、社長の石山実さんは2つのポイントを挙げる。ひとつは、自社のオリジナル自由設計の「スタジオI」のほか、高性能住宅の「スーパーウォール」、輸入デザインの「インターデコ」、子育て世帯向けの「アイフルホーム」、シンプルでコンパクトな「COZY」、趣味やライフスタイルを重視した「アメカジ工務店」、ナチュラル&スローがテーマの「ナチュリエ」、高品質の規格型住宅「mini PROT」、高性能の建売住宅「SOU HOUSE」と、FCを含む多種多様な9ブランドをそろえた商品ラインアップだ。
土地+建物で3000万円を切る「SOU HOUSE」がある一方、「スタジオI」「インターデコ」「アメカジ工務店」では受注価格が5000万円を超すこともしばしばある。旭川エリアに住むさまざまな顧客層に対し、幅広い価格帯に対応することができている。
「私がこの業界に入った頃は、大手ハウスメーカーに地場の工務店はとてもかなわない状態。それなら、大手にはないポイントで勝負していこうと考えた」(石山さん)。
自社で商品開発をするよりはFCに加盟したほうが効率がいい。このように判断した石山さんは、前述したようにFCの住宅商品を取り入れ、地域の住宅ニーズに応えていった。
もちろんうまくいった例ばかりではない。思うように売れず・・・
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