相羽建設は、工務店としての“総合力”を高める経営戦略の一環で、木造施設建築に取り組んでいる。暮らしを軸に「地域のことはなんでもやる」というスタンスで、木造ゼネコン化を目指している。
自社にあったターゲット戦略を
非住宅木造を取り組むことによって、スタッフや職人が「社会性の高い仕事に携わっている」と誇りを持てるようになる。工務店が“地の利”を生かせるのも着目すべき点だ。住宅で培った人脈や地元のつながりで受注するなど、大手事業者にはない強みを生かせる |
同社が木造施設の事業化に踏み出すきっかけとなったのが、2013年に杉並区に建築した「ベストライフ杉並」(3階建て・木造軸組工法/SE構法、延べ床面積996.96㎡)だ。同社施設建築事業部の荻野照明さんが知人から相談を受けて受注に至った。それ以降、毎年2〜3棟のペースでコンスタントに受注を獲得し、事業の多柱化に成功している。
同社はそれまでも歯科医院や福祉関連施設などを手がけてきた。社長の相羽健太郎さんは当時を振り返り、住宅の延長線上で受注できる点や在来工法で建築できること、建材・資材は一般流通材がメインであること、新築と同じ大工で対応できるといった点を掲げ、「木造を生業にする工務店だからこそ強みを生かせる木造施設の事業に改めて可能性を感じた」と話す。
同社では1000㎡以下をターゲットに据えている。とくに・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書」(2024年6月30日発行、定価2420円)P30〜でお読みいただけます。定期購読者の皆様には新建ハウジング6月30日号の付録としてお届けしています。
有料会員の方は「あたらしい工務店の教科書」を紙面ビューアーでご覧いただけます。
複数購入したい方や有料会員以外の方は、Amazonからご購入いただけます。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。