石井工務店では、以前からストック主体の経営へとシフトしていたことが奏功し、コロナ禍による影響を最小限にとどめながら、さらにストック事業を加速している。地域工務店による、地元のまちににぎわいをもたらすエリアリノベーションが注目を集めている。
「大好きなまちを元気に」タイトル
新築市場の先細りを見据え、いち早く経営をストック主体へと切り替えた。まちににぎわいをもたらす、まちづくり的なエリアリノベーションが成果を出す一方、多能工(大工)の技術力を生かした“工務店らしい”性能向上リノベ×中古住宅の買取再販を進める |
同社が上田市の中心市街地で進めるエリアリノベを中心的に担うのは、社長の石井輝樹さんがストック事業の拡大を見据えて、8年ほど前に採用した2級建築士や宅地建物取引士などの資格を持つ宮嶋絵美子さんだ。同市内で高校卒業まで育った宮嶋さんは、名古屋や東京で店舗などの設計・施工を手がける会社でキャリアを積んだ後、地元にUターンし、ベンチャー企業勤務を経て同社に入社。宮嶋さんは「大好きな上田のまちににぎわいを取り戻し、まちを元気にしたい」という強い思いを持ち、まちづくり的なリノベ事業に取り組む。
宮嶋さんが手がけるエリアリノベでは、まず、古い建物に興味のある人や、そこでお店を始めたいといった人たちを対象に「空き家見学会」や「まち歩き」を行い、まちのことや建物の所有者の思いなどを伝えながら、参加者の希望もヒアリングする。そのうえで・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書」(2024年6月30日発行、定価2420円)P24〜でお読みいただけます。定期購読者の皆様には新建ハウジング6月30日号の付録としてお届けしています。
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