藤城建設では、価格帯やペルソナが全く異なる複数のブランドを展開しているが、性能や躯体の仕様、担当する社員、職人は全く同じ。規模のメリットを生かし、施工や仕入れを合理化してコスパを高めている。
複数のブランドを同一仕様で展開するタイトル
普及価格帯のブランドであっても高断熱は当たり前。太陽光発電も積極的に提案する。厳しい冬でも光熱費を抑え、暖かく暮らせる北海道ならではのエコハウスを、あらゆる階層の人に提供してきた |
同社が展開するブランドは、資材高騰下においても坪70万円台を実現する「ゆきだるまのお家」、同住宅をベースにした平屋専門の「平家製作所」、“北海道らしいロングライフ住宅”を標榜する「NORTH LAND PLIDE」、土地や分譲住宅を扱う「トチイエ」の4つ。全ブランドの合計で年間100棟前後を供給している。
ただ、どのブランドであっても新住協のQ1住宅Lv.3を達成することだけはマスト。外皮の基本的な構成や、設備の仕様などは変わらない。足元も基礎断熱ではなく床断熱とし、大引間充填とその上の根太間に付加断熱としている。外壁の付加断熱材がフェノールフォームかXPS(ゆきだるまのお家。現在はフェノールフォームに統一)かなどの違いはあったが、寸法(厚み)は全く一緒。むしろ、ゆきだるまのお家は45㎜厚だったところを、わざと60㎜厚に変更したという経緯さえある。
常務取締役の川内玄太さんは、この変更を「コスパを最大限に高め、施工の手間を同一にするため」だと説明する。確かに安い資材を使えば価格を下げられるが、それ以上に・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書」(2024年6月30日発行、定価2420円)P30〜でお読みいただけます。定期購読者の皆様には新建ハウジング6月30日号の付録としてお届けしています。
有料会員の方は「あたらしい工務店の教科書」を紙面ビューアーでご覧いただけます。
複数購入したい方や有料会員以外の方は、Amazonからご購入いただけます。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。