国土交通省が6月28日に公表した、2023年度の住宅性能表示制度の実績によると、新設住宅着工戸数(80万176戸)に対する設計住宅性能評価書の交付割合は32.8%で、8年連続で増加した。
このうち設計図書段階で評価を行う「設計住宅性能評価書」の交付は26万2564戸で前年と比べて0.8%減少。内訳は、一戸建てが13万2377戸、共同住宅が13万187戸だった。月別では7月が最も多く、1月が最も少なかった。
施工段階と完成段階の検査による「建設住宅性能評価書(新築住宅)」の交付は19万9295戸(同3.3%増)で、一戸建てが9万4860戸、共同住宅が10万4435戸。既存住宅の現況検査による「建設住宅性能評価書(既存)」は225戸(同4.7%増)で、一戸建てが128戸、共同住宅が97戸となった。
都道府県別で交付が多かったのは、設計では「東京都」(4万1171戸)、「神奈川県」(2万6263戸)、「大阪府」(2万2705戸)、「埼玉県」(2万2639戸)、「愛知県」(2万1542戸)など。建設では、「東京都」(3万7440戸)、「神奈川県」(2万438戸)、「埼玉県」(1万9224戸)、「愛知県」(1万7933戸)、「大阪府」(1万6417戸)などで、都市圏での交付が多かった。
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