見積もりサービス「リフォームガイド」を運営するあなぶきデジタルサービス(東京都渋谷区)はこのほど、リフォーム経験者を対象に、事業者選びで困ったことについてアンケート調査を行った。調査はインターネットで、リフォーム経験のある30代以上の男女を対象に行われた。期間は2024年5月10日~2024年5月21日、回答者数は1994人。
リフォーム経験者に事業者選びで困ったことを聞いたところ、回答者のうち7割(1430人)が「費用の相場がわからない」と回答。また、回答者のうち3割(714人)は「自分に合う事業者かどうか判断が難しい」と感じていることが明らかになった。
相見積もりは何社からとる?
費用の相場を知るために欠かせないのが相見積もりだが、調査結果によると、「費用の相場がわからなかった」と回答した1430人のうち約6割(828人)が、見積もりを取ったのは1社のみと回答しており、結果として費用の相場を把握せずに契約してしまっている現状が浮き彫りになった。
積もりを1社のみで済ませた人の中には、「急いでいたため1社からしか見積をとらなかったが複数の会社に見積をしてもらう方がいい」(60代女性)、「もっといろいろな業者の見積もりを調べるべきだった」(70代以上女性)、「複数業者の見積もりをすればよかった」(60代男性)などといった後悔のコメントが聞かれた。
見積もり社数別にリフォームの満足度を調査したところ、「不満」「やや不満」と回答した人の割合が最も多かったのは、見積もり社数が4社以上の人だった。一方、不満と感じた人の割合が最も少なかったのは2~3社から相見積もりを取った人だった。事業者ごとに提案や見積もりが異なり、比較検討すべき項目が多岐にわたる相見積もりでは、4社以上だと比較検討が大変になり、かえって負担になってしまい、不満に感じる人が多くなると同社は分析している。
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