住宅金融支援機構(東京都文京区)は6月28日、住宅ローン利用者の実態調査(2024年4月調査)の結果を公表した。2023年10月~2024年3月に住宅ローンを借り入れした1500件を対象にした調査で、利用した金利タイプは「変動型」が8割に迫る一方、「全期間固定型」は微増、「固定期間選択型」は減少した。「変動型」は76.9%(2023年10月調査74.5%)、「全期間固定型」8.0%(同7.2%)、「固定期間選択型」15.1%(同18.3%)だった。
住宅ローンの利用状況については、借入金利「0.5%以下」(34.3%)、返済期間「30年超~35年以内」(50.8%)、融資率「90%超~100%以下」(25.3%)、返済負担率「15%超~20%以内」(26.6%)がそれぞれ最も多い。フラット35以外の利用者に住宅ローンを選んだ理由を聞いたところ、「金利が低い」(75.1%)が最も多かった。一方、フラット35利用者では「返済額を確定しておきたかった」(32.9%)が最多で、「金利が低い」(24.3%)が続いた。
今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「現状よりも上昇する」が50.5%(同42.3%)と前回から8.2ポイント増加。「ほとんど変わらない」は37.1%(同46.3%)、「現状よりも低下する」は2.7%(同3.4%)、「見当がつかない」は9.7%(同8.0%)となった。
また、金利上昇に伴って返済額が増加した場合の対応として、「返済目処や資金余力があるので返済を継続する」と回答したのは変動型が34.1%(同32.2%)、固定期間選択型は24.2%(同25.5%)だった。一方、「見当がつかない、わからない」は、変動型が22.4%(同20.2%)、固定期間選択型が29.5%(同18.2%)で、いずれも前回調査から増加。特に固定期間選択型では最多となっている。
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