大東建託(東京都港区)はこのほど、金融機関向けの「カーボンオフセットサービス」開始した。
同サービスは、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの活用などにより削減したCO2などの温室効果ガス排出削減量を「クレジット」として国が認証するJクレジット制度を活用したもので、同社が販売するZEH賃貸住宅の住宅ローン取り扱い実績のある金融機関向けに、取り扱い実績に応じたクレジットを無償で提供する。
同社が2024年3月までに販売したZEH賃貸住宅は8万1156戸(1万472棟)。2022年から、このZEH賃貸住宅の省エネルギー性能によるCO2削減量を取りまとめてクレジット化し、事業活動におけるCO2排出量に活用している。これまでのクレジット発行量は545tで、2030年までの累計クレジット発行量は約24万tになる見込みだという。今回、このクレジットを金融機関向けに無償提供することで、取引先の事業活動におけるCO2排出量もカーボンオフセットできるようにする。
金融機関へ提供するクレジットは、カーボンオフセット専用プラットフォーム「Susport(サスポート)」 を利用。事業活動で使用したCO2排出量(電力量やガソリン量など)を金融機関から同社に報告し、同社がSusportに代行入力すると、自動計算された温室効果ガス排出量がJクレジット事務局に登録され、カーボンオフセット証明書が送付される仕組みとなっている。
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