ナック(東京都新宿区)は6月25日、工務店支援を展開する建築コンサルティングカンパニー代表の大場直樹さんによる「2024年の住宅トレンドワード3選」を発表。最新の住宅トレンドとして、「住宅の高性能化」「ランニングコスト」「スーパーローコスト」に注目が集まっているとした。
大場さんは、住宅は省エネ性能や耐震性のほか、物価上昇や電気代高騰の影響で省エネ性能向上と電気代節約につながる「断熱性」が重視されているとして、「高性能住宅」が主流になりつつあると指摘。一方で高性能住宅は価格が高くなるため、住宅ローン返済や光熱費、メンテナンスコストなど、住宅購入後の支払金額をトータルで考える人が増えており、工務店にとっていかに「ランニングコスト」を抑えた住宅提案ができるかが、重要なポイントになると話す。また、今後の金利上昇を想定し、ミニマルな「規格住宅」で安価を実現する「スーパーローコスト住宅」が再注目されるとした。
その上で、中小工務店が受注獲得するには、SNSなどを活用した「集客」方法や、自分らしさを表現できる「差別化」可能な商品、商品からファイナンス提案まで行う「営業力」強化が必要だとしている。
同社は、8月にエンドユーザーへの提案方法を含むビジネススキームを持った住宅の新商品「existence(仮)」をリリース予定。新たに業務提携するONE STONES代表取締役で建築プロデューサー・吉安孝幸さん監修の「スーパーローコスト住宅」から、「リフォーム」「リノベーション」「注文住宅」まで、新たな住宅の在り方を提案する。基本本体価格1000万円以下のミニマルな住宅をパッケージ化するほか、リフォームや注文住宅のデザインノウハウとプラン支援を提供するという。
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