建設キャリアアップシステム(CCUS)処遇改善推進協議会(会長=蟹澤宏剛・芝浦工業大学教授)は6月20日、2024年度第1回の会議を開き、重点課題への今後の取り組みについて議論した。5年間で一定の技能者・事業者が登録した現状を踏まえ、CCUSのメリットを拡大していくための3カ年計画(案)を提示。また住宅建築分野や多能工の能力評価基準策定も進め、評価の受けられない現場や職種を解消していく。
開会にあたり、国土交通省の塩見英之・不動産・建設経済局長は「建設業では賃金も着実に上昇し、労働時間も他産業より減少幅が大きいが、他産業に比べ低い賃金、長い労働時間には変わりない」として、さらなる処遇改善の必要性を訴えた。
また蟹澤会長は、CCUSを「処遇改善、生産性向上、全ての基盤」と位置付け「若い世代が目標を持って働きたいと思える建設業界をつくるため、CCUSで各人のがんばりが評価される基盤をつくりたい」と述べた。
会議で提示された「CCUS利用拡大に向けた3カ年計画(案)」は計画期間を、改正建設業とも一体的に処遇改善、業務効率化を拡大していくフェーズと定める。レベルに応じた・・・
この記事は新建ハウジング6月30日号7面(2024年6月30日発行)に掲載しています。
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