エースホーム奈良中央店(奈良県広陵町)は、2023年9月にエースホーム(東京都新宿区)に加盟しFC店舗として営業を開始した。大手の下請け工事で培った施工力の高さを生かして、わずか2カ月で断熱等級7仕様のモデルハウスを竣工。その間、ネットワーク事務局の営業支援なども受けながら、元請けになるための準備を進めてきた。【編集部 佐野元基】
これまで同社は、大手ハウスメーカーの下請け工事専門(年間40棟程度)だったが、自社の将来を考え、元請け工務店への転換を模索。その手段としてFCへの加盟を決めた。事務局の支援を受けながら元請けへの転換を進め、4月27日には同ネットワークの新しい住宅商品「nelio(ネリオ)」の常設展示場を開設した。ネリオは、4月末から断熱等級7にも対応できるようリニューアルし、同社のモデルハウスはネットワーク内で初の事例だ。完成見学会には約40組が来場し、元請けとして初めての受注を獲得することもできた。
本部からの伴走支援で営業マンの独り立ちを支える
元請けへの業態転換に際し、FCへの加盟という手段を選択した同社。取締役の竹村美保さんは「2025年以降の新しい基準に沿った住宅商品やサービスを提供するのは、自社だけでは難しい」と判断し、FC・VC含めていくつかのネットワークを検討。他のネットワークで説明を受けながらも、最終的には同ネットワークに加盟することに決めた。竹村さんは「あくまでも“パートナー”の立ち位置で、柔軟にサポートしてもらえることが決め手だった」と話す。
同ネットワーク本部の役割は、施工以外のトータルサポート。集客から受注対応、見積もり、プランニング、契約後の顧客対応まで、マンツーマンで伴走しながら指導することを得意とする。加盟後はまず営業体制の構築に取り組んだ。大手ハウスメーカーの下請けとしての実績はある一方で、元請けとしては受注した経験がない。そのため・・・
この記事は新建ハウジング6月30日号4面(2024年6月30日発行)に掲載しています。
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