約20年に渡り、労働環境を整える「環境整備」活動を実践している小河原建設(東京都中野区)は6月14日、掃除による企業研修を支援するそうじの力(群馬県高崎市)と合同でベンチマーキング視察会を開催した。同じく環境整備に取り組む企業など9社が参加し、同社社員による解説を受けながら事務所内や現場を視察した。
同社は2003年から環境整備に取り組んでおり21年からはそうじの力代表・小早祥一郎さんのコンサルティングを受けている。「経営の最重要項目に環境整備を位置付けている」という社長・小河原敬彦さんは「裏の裏まで環境整備を徹底してきたことが、有効な社員教育になった」と話す。
事務所内の備品などを収めている棚は、中身がわかるように扉を撤去。空きができても何かをしまう場合は要相談としている。社員のデスク間にあったパーテーションは、社員同士の風通しを良くするために撤去した。なお、当初はフリーアドレスとしたが、だんだんと座る位置が固定化したため、今は席が決まっている。
引き出しには、各自が使う文房具、備品の形に合わせてくりぬいたボードを敷き、誰が見てもどこに何をしまうかが一目瞭然になっている。また掃除用具など、使用者が多い備品は色別にマーキングし、収納にも同じ色のラベルを掲示。“新入社員や他部署の人だとわからない”を徹底的に排除している。
工務店には図面や資材がつきものだ。現在進行中の案件については・・・
この記事は新建ハウジング6月30日号2面(2024年6月30日発行)に掲載しています。
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