中小企業庁は6月21日、「価格交渉促進月間(3月)」のフォローアップ調査結果(PDF)を公表した。これによると、価格交渉が行われた割合は59.4%で、前回調査(23年9月)から0.8ポイント増加。価格転嫁率は0.4ポイント増の46.1%となった。建設業では「転嫁が行われた」が60.4%、価格転嫁率が46.9%でほぼ平均並み。建材・住宅設備は、「転嫁が行われた」が53.2%、価格転嫁率は44.4%で、全体平均を下回っている。
この調査は毎年3月と9月の「価格交渉促進月間」の期間中に実施したアンケート調査(回答数4万6461社)および下請Gメンによるヒアリング(約2000社)の結果をまとめたもの。
価格交渉の状況(全体平均)は、発注側企業から交渉の申し入れにより価格交渉した割合が9月の14.3%から18.4%に増加。その一方で、交渉できなかった割合も7.8%から10.3%に増えた。直近6カ月の価格転嫁率は46.1%で、前回調査の45.7%から微増。コスト要素別では、原材料費は「一部でも価格転嫁できた」が58.5%→61.2%、「全く転嫁できず」「減額」が19.0%→19.9%、労務費は、「一部でも価格転嫁できた」が52.6%→56.7%、「全く転嫁できず」「減額」が26.0%→26.1%となった。「転嫁できた企業」と「できない企業」の二極化が進みつつある。
建設業、建材・設備でも二極化
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