アットホーム(東京都大田区)はこのほど、一戸建て購入を検討しているファミリー世帯に物件を紹介したことがある加盟店を対象に実施した調査結果をもとに、不動産会社がファミリー世帯が妥協しても問題ないと思う住宅の条件や設備などをランキング形式でまとめ、公表した。
それによると、戸建て購入を検討するファミリー世帯が妥協しても問題ないと思う条件のトップは「内装のデザイン」(35.4%)だった。不動産会社からは、「内装はリフォームやDIYで自分好みにできる」など、購入後に変更できる部分を妥協ポイントとする声が多く寄せられた。次いで「眺望が良い」(34.5%)、「建物構造(RC造、SRC造など)」(31.9%)が続いた。眺望については「近隣の建て替え等で変化する」、建物構造は「断熱性・気密性が高い場合は妥協しても問題ない」とするコメントがあった。
条件については、不動産会社から「立地条件などを事前チェック」「子どもが小さいうちはデザインよりも使い勝手優先」「子どもの成長を考えた間取りに」といったアドバイスが寄せられた。
妥協しても問題ないと思う設備は、「書斎」(49.0%)がトップだった。「リモートワークには便利だが優先順位は高くない」など、ファミリー世帯では家族全員が利用できるスペースを優先した方がいいという意見が多かった。2位の「オール電化」(46.2%)は、「災害で停電が起きた際に不便」という声が多い。3位の「床暖房」(42.3%)は「便利だがエアコンでも十分」など、他の設備で代用可能といったコメントがみられた。
設備については、不動産会社からのアドバイスとして、「防災・断熱・省エネ関連に重点を置く」「窓の気密性と換気を確認」「将来のメンテナンス費に注意」といったポイントが挙げられた。
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