国内屈指のパッシブハウスのつくり手・アーキテクト工房Pure(愛媛県松山市)代表の髙岡文紀さんによるエコバウ建築ツアー(主催:イケダコーポレーション)視察記の最終回(第6回)。大工の育成に力を注ぎながら、製材から設計・施工まで一気通貫で古民家改築から高層木造建築まで手がけるスイスの木造ゼネコン、シェアホルツバウ社を訪れた模様をお届けする。
持続可能な木造建築を追求するスイスのシェアホルツバウ社には、設計・製造・製材の3部門があり、140人の社員が働いているという。アルトビューロン村にある事務所とパネル工場を視察した。5代目のルーカス・シェア氏から、会社の概要やスイスの職業訓練制度(マイスター)などについて説明を受けた。
会社はマイスターの資格を持っており、業界を盛り上げるために大工の訓練生を受け入れているとのこと。大工はベスト20に入る人気の職業で、16~36歳が大工に多いという。スキルアップ制度などもあり、大工がエネルギーアドバイザーなどの資格を取得することもでき、木造マイスターを取得すれば経営者になることもできるそうだ。
会社には設計20人、PC工場20人、現場20人の社員がいて、オフィス建築・古民家改修・高層建築などを手がけているゼネコンとして「未来を開発していくことが大事」と話していた・・・
この記事は新建ハウジング6月20日号12面(2024年6月20日発行)に掲載しています。
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