住宅資材販売・プレカット、大型パネル製造などを手がけるモック(埼玉県八潮市)は、免震・制震部材メーカーのアイディールブレーン(東京都千代田区)と共同で5月21日、埼玉県川口市内にあるアイディールブレーン川口技術研究所で、耐力面材の地震の揺れによる影響や同社が製造する「制震テープ」の効果を検証する実大震動試験を工務店向けに実施した。両社の取引先工務店など約30社の経営者や設計担当者らが参加した。
当日は、専用の試験装置により、3×10板(910×3030㎜)の複数のメーカーの耐力面材と土台・柱・間柱・梁で構成する耐力壁の試験体に対し、それぞれ機械的に再現した地震の揺れを段階的に加えた。参加者は、試験体の動きに合わせて大型モニターにリアルタイムプレビューされる耐力グラフを見ながら解説を聞き、損傷度合いや耐力の変化について確認。同時に、揺れによって広がっていく柱と面材との隙間や、面材の割れ、面材を打ち付けている釘穴の広がり、破断してしまった釘などを間近で見た。また、同じ耐力面材を用いて、制震テープを貼ったパターンでも同様の試験を行い、変形や損傷を抑えたり、耐力を保持する効果があるのかも確かめた。
試験を担当したアイディールブレーン住宅部材課の山本直輝さんは・・・
この記事は新建ハウジング6月20日号9面(2024年6月20日発行)に掲載しています。
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