工務店や設計事務所に対して、自社職人による造作ソファの製作支援を行う家具・インテリア用品販売のアメニティーショップ アイ(長野県長野市)は5月23日、モダンデザインの名作として知られ、国内の建築業界にもファンが多い、デンマークのカール・ハンセン&サンの椅子「CH24(通称・Yチェア)」に関するセミナーを長野市内で開催した。アメニティーショップ アイの取引先の工務店や設計事務所の経営者、設計者ら約20人が参加。カール・ハンセン&サンジャパン(東京都渋谷区)のスタッフから同社やYチェアの歴史、特徴などについて説明を聞いたほか、Yチェアの座面を張り込む工程にもチャレンジした。
講師を務めた同社セールスの坂木友香さんは、100年を超える同社の歴史や「優れたクラフトマンシップと最新技術を融合し、質の良い家具をリーズナブルな価格でより多くの人に提供すること」という経営理念、Yチェアをデザインしたデザイナーのハンス J. ウェグナーが込めた思いなどについて話した。参加者は坂木さんの話を聞いた後、同社の職人のアドバイスを受けながらペーパーコードを編み上げてつくっていくYチェアの座面張り込みの工程を体験した。
坂木さんによると、世界中で販売されるYチェアは日本での人気が特に高く、日本国内での販売数は本国デンマークに次いで2番目(2023年度実績)という。坂木さんは「コロナ禍で増えた“おうちの中を整えたい”というニーズに伴い、Yチェアの販売もこれまで以上に伸びた」と話していた。
同セミナーは・・・
この記事は新建ハウジング6月20日号8面(2024年6月20日発行)に掲載しています。
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