「フェムケア商品で女性の機会損失をなくしたい」。こう話すのは、LIXILマーケティング部門の中原誓子さん。6月6日に都内で開催された「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024」に、同社は「INAXシャワートイレ ビデ専用ノズル」を出展。月経や出産、不妊、更年期など女性特有の健康課題をサポートする「フェムテック」が注目される中、「フェムケア商品としての機能をもっと訴求したい」と、今回4回目の出展となる。
35年以上前からおしり洗浄とビデ洗浄の2本のノズルを搭載し、衛生面での安心感で女性の不安を解消してきた同製品。ビデ専用ノズルは、洗える範囲や洗い心地にも女性の声を反映し、広範囲をやわらかい泡沫水で洗い流す。すべての製品に2本のノズルを搭載しているのは同社のシャワートイレのみ(※1)という。
「ビデの使用率は、約半数にとどまり、衛生面が気になり使用しないという方が多くいらっしゃいます。ノズルをビデ専用とおしり専用に分け、清潔で快適に、安心してビデ洗浄を使えるようにすることで、初めての生理から、産前産後、更年期、老年期と女性の悩みに寄り添いたい」と中原さんは、シャワートイレ(ビデ洗浄)が女性の豊かで快適な暮らしの一助にもなれるとする。
工務店が顧客に説明しやすいようにフェムケアの視点で製品をわかりやすく紹介する小冊子も作成した。「特に男性はフェムケアの分野に不慣れだったり伝え方がわからない方もいると思うので、そんな方にもぜひこの小冊子を使って欲しい」(中原さん)。
(※1)日本レストルーム工業会会員の温水洗浄便座メーカーにおいて2023年6月現在 LIXIL調べ
この記事は新建ハウジング6月20日号7面(2024年6月20日発行)に掲載しています。
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