製材および木材・建材流通を手がける丸川木材(茨城県桜川市)は5月29日、北関東の工務店向けに、川上から川下までの知識を深めてもらうために山林見学会ツアーを実施した。同社も運営メンバーとして関わる、北関東の建材流通による工務店支援組織・ブランディング道場を卒業した工務店の経営者や大工など8人が参加した。
同社は、定期的に工務店や生活者向けの森林見学会を開催している。普段は工場見学の後、同社が栃木県茂木町に所有する山林での枝打ち体験や川遊びもプログラムに盛り込む。しかし今回は、工務店向けの特別編として、座学から現場、住宅利用までを一貫して体感できる内容で実施した。
参加者らはまず、同社専務の川那子隆さんの自宅で、木材利用が環境に与える影響などについて講義を受けた。川那子さんは、スギやヒノキなど樹種の違いによる炭素吸収量や、自然素材の住宅1棟が固定する炭素量などを説明。同社ブランド「葵の郷 桧響(ひびき)」について川那子さんは、「平均気温が比較的低く雨量が少ない環境で育ったヒノキは、年輪幅が狭く防虫効果と強度が高いため、住宅の構造材に適している」と紹介した。
続いて同社の工場を見学。ヒノキの原木が・・・
この記事は新建ハウジング6月20日号3面(2024年6月20日発行)に掲載しています。
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