北海道などで注文住宅事業や不動産事業を展開する「ロゴスホールディングス」(札幌市、池田雄一社長)が6月28日、東証グロース市場に新規上場する。5月24日、東京証券取引所に承認された。5万株の公募と134万6400株の売出しを予定している。
同社は2020年7月に設立。グループ会社に注文住宅事業のロゴスホーム(帯広市)、豊栄建設(札幌市)、ギャラリーハウス(栃木県宇都宮市)、DX支援事業のルートリンク(札幌市)、オフショア開発事業のLCOフィリピン(フィリピン)がある。
2023年5月期の連結実績は、売上高が280億2579万円、経常損失が1億3966万円。純損失が8086万円。連結売上高の約6割をロゴスホーム、約3割を豊栄建設が占めている。
同社はグループの持株会社として、経営管理・マーケティング業務を担当。ロゴスホームはZEH対応省エネ住宅「ECOXIA(エコシア)」、自社設計施工の注文住宅「フォルテージ」などの商品を展開している。豊栄建設は主に注文住宅、分譲住宅、宅地販売に関する業務を行い、戸建注文住宅の建築確認申請数は札幌市内で上位となっている。
ギャラリーハウスは注文住宅、分譲住宅、宅地販売、リノベーション、グループホームなどに関する業務を、ルートリンクは工務店向けの住宅設計補助、ITコンサルティング業務などを展開している。
今後の経営戦略では、北海道内のシェアを高めるとともに、本州でのエリア拡大を図る。新規事業として、障がい者グループホーム建築、コンセプトデザインの中古リノベーション、自社工場で住宅の壁・床を箱型モジュールに組み立て、現場で積み上げる「MCB工法」(特許出願済)の適用拡大などに注力する。
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