三菱地所ホーム(東京都新宿区)は6月7日、三菱地所(東京都千代田区)が提供する総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を搭載したスマートホームの販売を本格始動すると発表した。
三菱地所の「HOMETACT」は、住宅設備機器・家電をコントロールすることで家事の負荷を減らし、時間の余裕を生み出す新しいスマートホームサービス。会社から家事代行スタッフの訪問時間にあわせて玄関の鍵を開ける、子どもの帰宅通知を見てスマホで空間温度を調整、暗くなったらカーテンやシャッターを自動で閉めるなどが行える。
同社は、新築注文住宅契約者の9割以上が採用する同社の全館空調システム「エアロテック」と「HOMETACT」の連携を実現。4月から新築注文住宅でのスマートホームの販売を本格的に開始した。これにより冷暖房費が可視化されるほか、「HOMETACT」のシーン機能を活用して「エアロテック」の音声操作が可能となった。
また、「HOMETACT」が国土交通省の「次世代住宅におけるスマートホームアプリによる各種家電一括管理先導事業」に採択されたことで、対応機器のスマートホームへの導入・工事費用の半額が補助金対象となり、初期コストを抑えることができる。
スマートホームの本格販売開始にあわせて、都市型邸宅のフラッグシップブランド「ORDER GRAN」シリーズのモデルハウス「ORDER GRAN赤坂」(東京都港区)をIoT住宅にリニューアル。外出先からスマートフォンで玄関ドアの施錠・解錠が可能となったほか、照明や電気、給湯機、家電などの操作も可能。「いってきます」の声で、照明やテレビなどをオフにすることもできる。遠隔操作や施錠・解錠の通知機能で、防犯性も向上させた。新築注文住宅の検討者(毎週最大3組)は宿泊体験もできる。
2023年10月にオープンした「三菱地所のリフォーム」KIGOCOCHIショールームにおいても「HOMETACT」との連携が完了し、機能のアップデートを実施した。
今後、三菱地所グループの物件へ「HOMETACT」の実装をさらに進めるとともに、他のビジネスユーザーへ幅広くシステムを提供していく。
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