東京カンテイ(東京都品川区)は6月6日、主要都市における5月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比0.9%減の4499万円と反転下落した。東京都が1.0%減の5345万円と2カ月連続下落し、前年同月比もマイナスが続く。神奈川県は1.0%増の4904万円と3カ月連続上昇。千葉県は2.2%増の3775万円、埼玉県は0.3%増の3802万円と、いずれも2カ月連続で上昇した。前月に続き価格水準の高い東京都が下落したほか、埼玉県の上昇率が縮小し、首都圏全体では下落に転じた。
都市別では、東京23区が前月比11.2%減の7867万円と2カ月連続で下落し、下落率も拡大。高価格帯エリアの下落が全体に影響した。前年同月比も大きくマイナスに転じた。都下は4852万円(0.7%増)と3カ月連続上昇したが、前年同月比はマイナスが続く低水準となっている。横浜市は5584万円(2.5%減)と反転下落。千葉市は3778万円(2.4%増)と2カ月連続上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。さいたま市は4391万円(0.2%減)と下落に転じた。
近畿・中部は反転上昇
近畿圏(2府4県)は、前月比3.9%増の3807万円と反転上昇した。大阪府は4101万円(1.6%増)と4カ月連続上昇し、上昇率も前月の0.1%から拡大した。兵庫県は3859万円(5.6%増)と反転上昇。京都府は4296万円(3.4%増)と2カ月連続上昇した。都市別では、大阪市が5806万円(13.1%増)と大きく反転上昇した。神戸市は4270万円(1.8%増)、京都市は5238万円(2.1%増)といずれも3カ月連続上昇した。近畿圏では主要3府県・主要都市が軒並み上昇し、全体がプラスに転じた。
中部圏(4県)は、前月比0.3%増の3393万円と反転上昇した。愛知県は3558万円(0.6%増)と上昇に転じた。名古屋市は4211万円(4.9%増)と反転上昇。愛知県は名古屋市の外周部を中心に価格が上昇したが、名古屋市以外は下落し、分譲戸数が大きく減少している。
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