日本商工会議所は5日、全国の中小企業の2024年度の賃上げ実施状況に関する初の調査結果を公表した。それによると、正社員の月給の賃上げ率(定期昇給含む)は前年度比3.62%(金額は9662円)で、パート・アルバイトの時給の引き上げ率は3.43%(同37.6円)だった。いずれも連合が集計した300人未満の中小組合の賃上げ率(4.66%、5月公表分)を下回る結果となった。
調査は4月19日から5月17日までの間、全国の中小企業を対象に実施。1979社から回答を得た。賃上げを見送った企業なども含んでいることから、連合の調査に比べ伸び率が低くなったとみられる。
従業員20人以下の企業に限ると、正社員の賃上げ率は3.34%(金額は8801円)だった。パート・アルバイトは3.88%(同43.3円)で、賃上げ率は正社員を上回った。
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