ハウスドゥブランドで不動産事業を展開するAnd Doホールディングス(東京都千代田区)はこのほど、2021年1月~2024年1月に不動産を売却または購入した人を対象にアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
『不動産会社をどのように探したか』聞いたところ、売却、購入ともに「ネット検索」(売却:22.7%、購入:22.6%)が最も多かった。次いで「自宅の近くの不動産会社」、「知人・友人からの紹介」と、上位3つの回答には売却と購入で大きな違いは見られなかった。「ネット検索」が最も多いが、「駅・電車の看板・ポスター」、「投函されたチラシ」、「道路沿い看板・ポスター」、「新聞折込」など、ネット検索によらない媒体(合計)も売却約29.9%、購入約26.2%と「ネット検索」を超えており、デジタルシフトが進んでいる近年でも、駅・電車での看板やポスター、投函されたチラシなど、日頃から目にしているものを参考にしている傾向が見て取れた。
『問い合わせた不動産会社の数』としては、売却では「3社」と「2社」が34.6%と最も多く、購入では「2社」が39.1%、次いで「3社」が29.6%となった。売却の方が「3社」以上との回答が多いことから、査定金額の高い会社を探すために問合せをする会社数が購入より多くなる傾向が伺える。
『不動産会社を決めた理由』を聞いたところ、売却では「地元に強い」(15.2%)、「担当者が信頼できた」(13.1%)、「査定額が高かった」(11.2%)が上位3つの回答となった。購入では「担当者が信頼できた」(13.2%)、「物件情報が豊富だった」(10.8%)、「対応スピードが速かったから」「家から近かったから」(10.1%)が上位を占めた。なお「提供サービスが豊富」という回答では、売却は9.6%、購入は5.8%と3.8ポイントの差が生じた。売却では「仲介」や「買取」の他に、仲介を依頼して一定期間で売れなければ買い取る「買取保証仲介」、不動産会社に売却し賃貸契約を結び、家賃を支払う事でそのまま住み続ける事が可能な「リースバック」など、提供できるサービスの種類が豊富にある方が不動産会社を選ぶ際の決め手になる傾向が見て取れる。
『不動産会社の情報発信にどういうものを期待するか』聞いたところ、「失敗のない不動産売却(購入)の方法」が売却31.7%、購入30.1%と最も多かった。売却では以下、「資金計画やライフプラン」(28.9%)、「キャンペーンやお得情報」(28.7%)、「税制、法令について」(27.3%)と続いた。購入では「キャンペーンやお得情報」(27.1%)、「資金計画やライフプラン」「税制、法令について」「不動産業界のトレンド・傾向」(23.8%)、「新着物件情報」(25.6%)と続いた。
調査期間は2月27日~28日。調査数(有効回答数)は、不動産購入が442人、不動産売却が441人。
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