松尾和也さん流エコハウス設計メソッドを毎月10日号でお届けする本連載。今回は、近年急激に業績を伸ばしている「アイ工務店」について考えてみます。
一条工務店のすごさは、いろいろなところでお伝えしてきました。最近では廉価版の「HUGme(ハグミー)」を、本体価格1639万円(税込)からと打ち出しています。これが売れすぎて高価格帯商品の売れ行きが下がったため、この商品の販売奨励費用を半額にしたという話まで聞くようになりました。正確な数字は出ていませんが、着工棟数は1万4000棟を超えるところまで来ていると考えています。この数字は長年業界1位を牽引してきた積水ハウスを上回っています。
アイ工務店は、創業者がまだ55歳程度と伺っているのでたいへん若い会社です。それにも関わらず、既に着工棟数は5000棟を超えています。ご承知のように全国各地への出店攻勢、および大手住宅メーカー、工務店のトップ営業マン、監督らへのヘッドハンティングも熱心に行っています。
これだけ見ると、格安の住宅会社が圧倒的な営業力で棟数を増やしているように見えます。しかしながら、全然それだけではないということを知っておかなければなりません。昨年2月から、付加断熱とトリプルガラスを標準化することでUA値0.4W/㎡K以下を標準にしています。それどころか・・・
この記事は新建ハウジング6月10日号7面(2024年6月10日発行)に掲載しています。
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