自然建材の輸入・販売を手がけるイケダコーポレーションは5月20日、持続可能な建築や新しい断熱の考え方などについて学ぶ、設計者らを対象とするスキルアップセミナーを大阪市内で開催した。工務店や設計事務所など全国から約100人が参加。ドイツから講師として招いたシュツットガルト地域工芸教育アカデミーのヴォルフガング・レーナート博士や岐阜県立森林文化アカデミーの辻允孝教授、お茶の水女子大学の田中辰明名誉教授(日本断熱住宅技術協会理事長)の話を聴いた。
セミナーの冒頭であいさつに立った同社副社長の加藤俊和さんは、持続可能な社会の構築と、その実現に資する建築・住宅を広げていくために、「みなさんが(つくり手として)2030年までに家庭部門で温室効果ガス排出量66%削減(2013年比)、2050年のカーボンニュートラルにどう向き合っていくか、そのヒントをつかんでほしい」と呼びかけた。
レーナート博士は講演のなかで、「⽇本とドイツ両国で、あらゆる分野でCO2の削減を⽬指し、持続可能な⾏動を促進する動きが進んでおり、建築(新築・既存)もエネルギーの変化やその影響を受けることになり、それは不動産価値の評価と分類を大きく左右する。中でも・・・
この記事は新建ハウジング6月10日号6面(2024年6月10日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。