NPO法人環境共棲住宅「地球の会」(理事長=安成信次・安成工務店社長)は5月21〜23日に、京都市内で13回目となる「日本の木の家づくりサミットin関西」を開催した。「日本の魅力」をテーマに、3日間にわたって家づくりの議論を深めた。事務局によると全国から420人・148社が参加した。
同サミットでは、「地球の会」に設置する分科会や委員会で、会員が約1年半にわたって共同研究してきた事例などを発表した。2日目には「住文化と建築」と題したディスカッションが行われた。
進行は同会事務局長の佐藤善秀さん(ロスコ・らしさ研究所、代表)、パネラーは、同会理事長の安成信次さん(安成工務店、社長)、建築家の横内敏人さん(横内敏人建築設計事務所)、京都工芸繊維大学・名誉教授の日向進さん―が登壇した。
安成さんは、時代の変遷とともに生活者ニーズは変わっていくものの、地域工務店による家づくりの本質は普遍的であると指摘し、「地域材と自然素材による環境共生型の本質的な住宅はいつの時代も求められている。問題はこれをどう昇華させるか。社会のためにも、住宅はプレハブメーカーではなく、我々地域工務店が建てるというコンセンサスをつかんでいく必要がある」と述べた。
横内さんは・・・
この記事は新建ハウジング6月10日号5面(2024年6月10日発行)に掲載しています。
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