ヤマト住建(兵庫県神戸市)は、兵庫県を中心に17都府県で年間1000棟以上を提供する6つ星ZEHビルダーだ。23年度のZEH率は85%を達成。昨年9月、神戸市内に開設した西神戸モデルハウスでは、HEAT20・G2以上に特化した全館空調システムを導入し、躯体と設備の一体提案を強化している。体感施設として宿泊体験やOB施主によるアンバサダー制度などを活用しながら、計23棟に採用されている。
オープンした木造2階建て・延べ床面積119.03㎡のモデルハウスは、UA値0.34 W/㎡K(6地域)・C値0.2㎠/㎡、耐震等級3(許容応力度計算)の性能を備える。屋根には6 kWの太陽光パネルを設置した。
同社は「全館空調」の創成期である2017年から積極的に導入を進めている。昨年9月の同モデルの開設と同時にLIXIL(東京都品川区)が6月にリリースした計画換気と空調を統合した全館空調システム「エコエアFine」のプロトタイプを先行導入。一般的なルームエアコン4kW約1台分の出力で家全体を快適な室温に保つもの。
同社社長の中川泰さんは、昨今の燃料費の高騰や電気代上昇を背景に、「家計負担を少しでも抑えようと省エネ意識をもった施主が増えている」との認識を示す。
成約率向上に寄与するポイントのひとつは・・・
この記事は新建ハウジング6月10日号2面(2024年6月10日発行)に掲載しています。
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